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  • 執筆者の写真水月 雪兎(Mizuki Yukito)

群青展初参加の事。




今回群青展に初めて参加させて頂いて2m×2mの壁一面に展示することがこんなに大変だとは思いもよらないで「今年は個展やる!」と言っていたわけですが怯んでおります。


いつものグループ展だとせいぜい1m×1mの中での展示だったので世界を小さくまとめるのは得意だけれど正直どうしようかと思いました。


ちょっと脱線すると・・・昔うちの近所に「コバコ」という古物屋さんがありました。

店主の「笑美さん」とは話があったのでご厚意で人形を置かせていただいていました。


この人形はこの店をイメージして作ったものなのでこのお店にしっくりくるのは当然でした。





私の作った他の人形にしても新しい場所や洗礼された場所よりも古い良いものの中にいた方が生きてくるのです。

こんな感じで個展をやらせていただける古道具屋さんが札幌にあるといいのですが。


何度か企画展で参加させていただいている大阪のギニョールさんや京都のライト商会さんなんかで個展出来たらすごいだろうな・・・(妄想)。

しかしまずは地元札幌で・・・。


さて、群青。

一昨年の展示会場での在廊していた時に主催の丸島さんがたまたまお越しくださって、その後何度か作品について話を重ね今回の参加に至りました。

いきなり「4mあるから。それを作品で埋めてみて」とのお達し。


アートスペースでは何度か展示したことがあり広さは分かっていたので大きい写真と大きい人形(150cm)を展示する方向で考えていたのですが、自分の今の力では弱すぎるのです。


そこで一度アイディアをリセットして再構築した結果、小さい写真と小さい人形を沢山展示しよう、できれば廃墟を思わせる空間を作ることができれば・・・とできたのがこちらです。

タイトル「人形廃墟」、このホームページそのままです。


この記事の写真はすべて自分で撮影したものなのですが、この後に前回撮影をしてくださった「ヒロ・サワヤ( @sj_el44 )」さんの撮影が凄かった・・・その話は次の記事でじっくり書くとして・・・。


ベアトリクスです。

今回の展示も黒バージョンです。

アンセルマは家人に作ってもらった棺に寝かせてあります(それを立てて展示したのだけれど)。


自分で言うのもなんだが、可愛いのです。

あとは解剖模型Ⅲは高いところへ。


古い人形も持っていきましたがこうして並べてみると本当にいろいろな事に気が付きます。


後は人形廃墟として標本も外せなかったのです・・・。

今回は初期に作ったカササギの剥製。


私の家は狭いので完成した人形はほとんどが仕舞われています。

なので今回こうして並べてみて全く別の時代の完成品をひとまとめに展示することの難しさを痛感しました。

あとやっぱりみんな顔が違うので統一感がないのですよね・・・。


人形の技術を向上させるのは大前提ですが、もっと「見せる」作品そして自分の世界をいかに構築(展示)できるかが課題です。


自己満足ならやりたいようにやるだけなんですが、展示は見ていただく方にいかにして何を伝えるかというのも大切です。

私は美術と無縁の人間なので高校までの授業レベルの知識と学芸員資格を取得したときに「美術館で見せるための美術」の勉強しかしたことしかありません(しかも美術館ではなく博物館で仕事をする前提だったので単位が取れるギリギリな勉強だった)。


展示についてはやっぱり美術系の人たちとは食い違うことが多いです。

だから私の意見として読んでくださればと思います。


会期はあと半日で終わってしまいます。

お越しくださった皆様には本当にありがとうございました。

お写真頂き、SNSでの拡散、ありがとうございました。

昨晩の雪で足元が悪いのですが、あと半日、お越し頂ければ幸いです。






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