「太古から光と闇は一心同体。しかし光の民は過ちをおかしました。水晶柱は粉々に破壊され世界は壊滅したのです。私とあなたの母は光の民を父に闇の民を母に持つ双子。光の民の王であったあなたの両親が殺され城が焼かれ私は瀕死の妃からあなたを託されました。城に使えていた数人とともに闇の世界に逃げたのです。
ベアトリクス、17歳になる頃あなたの元に一羽のカラスアゲハがやってくるでしょう。
その時こそ旅立ちの時なのです。蝶に導かれるままに失われた翼を見つけ出し、光と闇の調和を再びこの世界に取り戻すのです」
マザークロウが亡くなって10年経った頃、ベアトリクスの元に一羽のカラスアゲハがやってきました。
「光の王女よ時は来た。運命の旅にいざ行かん」
カラスアゲハは言いました。
彼女の瞳は決意に輝いていました。
ベアトリクスは住み慣れた孤独の森に別れを告げ旅立つのでした。
マザークロウとの約束、この世界の調和を取り戻すために。
※物語の全文がパソコンの移行で行方不明なので、とりあえず「黒展」に出したまま記載します。見つかり次第更新します。