2019年の海洋生物調査が終了したのでまとめて行きたいと思います。
定点調査は道南でしか発見していないツグチガイの調査も例年通り行くことができました。
もともと数が少ないので、もしかしたら先人に拾われてしまった後だったのかもしれませんが、今年は発見することができませんでした。
採集地までなんせ遠いのにツグチガイ調査だけに行くわけですから落胆といったらないのです・・・仕方がありませんが・・・。
ツグチガイというのは桃色の小さな貝です。
写真は2016年~2018年採集のツグチガイ(左)と2018年採集のヤギ(右)。
「ヤギ」という 腔腸動物 の一種を餌にしているらしいのですが、初めて見たときはサンゴかと思いました。
最近では生息地に道南も含まれるそうなので、来年は見つけられると良いのですが・・・。
ちなみに道南方面では必ず寄るポイントがいくつかあるのですが、某所で上がっていた「カズラガイ」と珪化木は今年も見つけることができませんでした。
これがカズラガイですね(2016年採集)。
北海道では珍しいです。
こちらが珪化木(2014年採集)。
石化した木です。
代わりにマクラガイを沢山みつけることができました。
打ち上げられてからの経年劣化なのか傷みが酷く種の同定には至りませんでしたが、こんなに沢山発見したのは初めてです(バイガイらしき欠片も写っていますが、これは夏の間にキャンパーが残したゴミと思われます)。
道南で採集した貝殻を並べてみるとなぜか赤っぽい標本箱になります。
北海道で採集できる割とレアな貝は赤っぽいものが多いようです。
これは2016年の成果です。
この年はタカラガイも1個見つけることができました。
しかし貝でも昆虫でも瓶でもそうですが、詳しい採集地を明かしてしまうと根こそぎ荒らされてしまいますね。
採集地はおろか、場所が分かってしまうような風景写真も載せられない。
マナーの悪い人たちも結構居ます、とても残念なことです。